4月13日にYahoo(ヤフー)が、完全子会社のZコーポレーションを通して、仮想通貨取引所の「ビットアルゴ取引所東京」の株式を40%取得すると発表。
 以前からYahoo(ヤフー)が仮想通貨事業へ参入することは報じられていましたが、今回の発表を以って、より本格的に参入する動きが見えてきました。
Yahoo(ヤフー)の仮想通貨事業参入
今回の参入は、既存の取引所への資本参加という形になります。
 その為、Yahooが仮想通貨市場にどんなサービスを提供するのかは、まだ計り知れないところです。
 ですが、「ビットアルゴ取引所東京」は既に金融庁の登録を受けている取引所であり、一から仮想通貨交換業者の認可を受けるよりは、事業展開は早く実施していけるでしょう。
 実際の取引所の運営開始時期は、平成30年の秋頃を予定しているとのこと。
 取引所への資本参加から始まる事業が、どう展開していくのかに注目が集まっています。
ビットアルゴ取引所東京とは?
「ビットアルゴ取引所東京」がどんな取引所なのか、少し解説しておきます。
 株式会社ビットアルゴ取引所東京が運営する取引所で、平成29年12月に仮想通貨事業者登録を完了しています(登録番号00011号)。
 本社は東京渋谷区にあり、資本金は1000万円。
 金融庁の登録を完了している取扱い通貨はビットコイン(BTC)のみ。
 Yahooの資本参加によりサービスを拡大していく上では、取扱通貨は増えていく見込みです。
 まだ取引所サービスは開始されていませんが、今年中には運営が開始されるということなので、公式ページをチェックしておきましょう。
 ⇒「ビットアルゴ取引所東京 公式ページはこちら」
大手企業の仮想通貨事業参入が相次ぐ
2018年に入り、大手企業の仮想通貨市場への参入が相次いでいます。
 記憶に新しいところでは、LINEやGoogleといったインターネット上でサービスを提供する大手企業です。
 こうした資本力のある企業が仮想通貨市場に参入することで、日本国内における仮想通貨の利用方法も大きく変わってくるでしょう。
 各企業の仮想通貨市場参入の内容をおさらいしておきましょう。
LINEの仮想通貨事業参入について
LINEは、2018年1月31日に「LINE Financial」という新会社を設立することを発表。
 ⇒「LINE┃新会社「LINE Financial株式会社」設立のお知らせ」参照
 仮想通貨、保険、ローンといった金融事業の領域をさらに強化する目的で設立するとあります。
 LINEは決済サービスとして既に「LINE Pay」をリリースしており、世界中で年間取引高4,500億円、ユーザー数も4,000万人を突破しています。
 日本では遅れている感がありますが、世界ではキャッシュレス社会への動きが活発になっています。
 今までLINEが培ってきた、個々のメッセージを取り扱うセキュリティ技術とブロックチェーンの技術が融合することで、さらに便利で安全な決済・金融サービスが提供されることが期待されています。
Googleの仮想通貨事業参入について
Googleは2018年3月に仮想通貨事業に参入することを発表。
 独自のブロックチェーン技術を活用したサービスの開発に着手することが報じられています。
 facebookに続き、仮想通貨関連の広告を禁止したGoogleがどう動くのかが注目されていましたが、今まで蓄積したノウハウを生かし、クラウド・ストレージといったネット環境を活用した、新たなプラットフォームを創出するとのことです。
 Googleはこれまでに、様々な分野・規模の仮想通貨企業に投資をしており、手始めとしてどのようなサービスを提供していくのかが話題となっています。
 Google側は、新事業に関する詳細な情報はまだ伏せている状態です。
Yahoo・LINE・Googleといった大企業の仮想通貨市場への参入が、追い風となるのかどうかが注目されています。
 「投資・投機」といった枠組みの中からどれだけ「実用・サービス」に転化できるのかが、市場を大きく左右することになりそうですね。



























