MasterCard副会長が発表「全社のネットワークを動かせるブロックチェーンを構築」

「全社のネットワークを動かせるブロックチェーンを構築」マスターカード(MasterCard)

6月4日~6日にかけて世界最大級のFintechカンファレンス「Money20/20 Europe」が、オランダのアムステルダムで開催。
そのカンファレンスにて、マスターカード(MasterCard)のアン・ケアンズ副会長が「全社のネットワークを動かせるブロックチェーンを構築した」と発表しました。
同氏はブロックチェーン技術を活用していくことを選択をしたものの、その具体的な活用方法は決まっておらず「真のユースケース」を特定する必要があると述べました。

ブロックチェーンや仮想通貨に対して積極的なマスターカード

マスターカード(MasterCard)は以前から、ブロックチェーンや仮想通貨の分野に関して積極的に取り組んでいます。
4月にブロックチェーン上に新たなノードをアクティブにする時の速度を上げるシステムの特許を申請するなど、これまでに30を超えるブロックチェーン技術・仮想通貨関連の特許を申請。
プライベートブロックチェーンを利用した身分情報を保管するアプリや、既存の法定通貨を独自ブロックチェーンで決済するシステムなども開発しています。

業績の伸び悩みを仮想通貨の価格下落と関連付け

マスターカードは仮想通貨に対してオープンな姿勢を取っており、自社の業績と仮想通貨の価格下落や取引の減少を関連付けています。
最高財務責任者(CFO)のマルティナ・フンメイン氏によると、2018年第1四半期の業績の伸び悩みは「仮想通貨ウォレット資金の落ち込み」が原因としており、「国際間の取引が成長することで緩和される」見通しであると述べています。

クレジットカード業界と仮想通貨事業の将来性

マスターカードはブロックチェーンや仮想通貨に関して、積極的に開発を進めており、今後の事業展開に注目されています。
一方でクレジットカード業界で大手のビザに関しては、公式に仮想通貨を扱うつもりがないと発表するなど、マスターカードとはまた違った方向性を示しています。
マスターカードも積極的な姿勢で取り組んではいるものの、政府公認の仮想通貨や中央銀行が発行する仮想通貨の受け入れを検討しているなど、すべての仮想通貨を容認していないことは明らかです。
金融業界での規制が強まっていくなかで、世界中の決済や国際送金の在り方が、ブロックチェーン技術とどのように融合していくのか楽しみですね。

ブロックチェーン技術に期待が高まる中でできることは?

ブロックチェーンや仮想通貨業界への大手企業参入が続く中で、個人として仮想通貨への投資に興味を持たれた方も多いと思います。
仮想通貨の価格変動は激しく、そのリスクも大きいと言えますが、世界や国内の動きを見てもその可能性を否定することはできません。
まずは数万円からでも仮想通貨を購入してみる、投資をするための勉強を始めてみるなど、少しずつでも関わっておくことでチャンスが見えてくるかもしれませんね。
仮想通貨への投資を検討されている方は、取引所への口座開設から始めてみましょう。

国内で運営されている仮想通貨取引所に関しては、金融庁の規制が強化されており、比較的安心して口座を開設することができます。
口座開設は無料ですので、取引所からの情報が届くようになるだけでもメリットがあると言えます。
仮想通貨の取引所はたくさんありますので、取引所選びにお悩みの方は、下記の「手数料やセキュリティなどのポイントを比較した仮想通貨取引所ランキング」を参考になさってくださいね。

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