ビットコインを支えるブロックチェーンの仕組みとは

仮想通貨ビットコイン┃ブロックチェーンの仕組み

仮想通貨の仕組みを知る上では、まずビットコインの仕組みを理解しましょう。
基本的な仮想通貨の仕組みを理解すると、他の仮想通貨に関しても理解しやすくなりますし、投資先を考える上でも役立つでしょう。
ここでは、ビットコインを支える仕組み「ブロックチェーン」について解説していきます。

⇒「ビットコインの特徴について詳しくはこちら

ブロックチェーンとは?今までの仕組みとの違い

仮想通貨ビットコイン┃ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンの仕組みは、ビットコインを支える根本的なものです。
これは、新しい管理方法、そして取引履歴の新しい記帳方法と言えます。
技術的な解説をしようとすると非常に難しいですが、まずはブロックチェーンがもたらした3つのポイントを抑えましょう。

●ブロックチェーンがもたらしたもの
・不正や改ざんができない仕組み
・壊れにくいシステム
・維持コストの低減

不正や改ざんが一切できない仕組み

まず、最も重要なポイントとして「不正や改ざんが一切できない仕組み」です。
なぜ不正や改ざんができないのか。
それは、すべての取引が「公開され、分散して記帳されている」からです。

ブロックチェーンの考え方を例えれば「野球観戦」

ここでひとつの例えを考えてみましょう。
あなたが野球観戦に行ったと想像してみてください。

ある「Aチーム」vs「Bチーム」の試合が行われています。
前提として、この試合は「公開されて」います。
その為、球場に行ったり、テレビやラジオでも放送されています。
その結果がどうなるかに興味がある人は、誰でもその試合を見ることができます。

そして結果として試合は1-0で「Aチーム」が勝利しました。
ゲームセットとなった瞬間に、「Aチームが1-0で勝ち」という記録は、球場に来ていた人達、テレビやラジオを見たり聞いたりしていた人達全員に「共通認識」として事実になります。
この時点で、「Aチームが1-0で勝ち」という事実は、試合を見ていた人たち全員が「証明すること」ができます。
そしてこの試合結果を悪意をもって「不正に改ざんしたい」と思った人がいたとしても、試合を見ていたすべての人の共通認識を変えることができなければ結果を変えることができないのです。

ブロックチェーンの仕組みを例えから解説

この「野球観戦」の考え方をインターネット上で実現させた技術が「ブロックチェーン」という仕組みです。
「野球を見に来た人たち」が「ブロックチェーンで行われる取引を記帳していく無数のマシン」です。
そして「Aチームが1-0で勝ち」という試合結果は、「Aさんから、Bさんに1BTCが送金された」という情報です。
この公開されいている送金情報を無数のマシンが全員で「承認」します。
そしてすべてのマシンがこの送金情報を「記帳」します。
この時点で、この送金情報を改ざんしようとした場合、そのすべてのマシンにある記帳データを変更する必要があり、これは事実上不可能です。

壊れにくいシステム

ブロックチェーンは不正や改ざんができないと同時に「壊れにくいシステム」です。
今までの記録方法の場合、大きな中心となるコンピュータ(サーバ)というものが存在し、そのサーバに記録されているデータを各コンピュータが利用するというイメージです。
この場合、サーバ自体が壊れてしまうと記帳されているデータはなくなり、各コンピュータはそのデータを利用することができなくなります。
しかし、ブロックチェーンの場合、サーバという考え方はなく、それぞれのコンピュータが個々に繋がっており、それぞれがデータを記帳しています。
その為、仮に世界中にあるブロックチェーンに繋がれたコンピュータの半分が壊れたとしても、残り半分のコンピュータが稼働しているので記帳作業は続き、データは残っていきます。
結果としてブロックチェーンの仕組みは維持されます。

維持コストの低減

今までのデータの記録方法を維持させようとした場合、一つの大きなサーバだけではシステムを継続させるのにリスクがあります。
その為、バックアップを取っていくサーバが複数必要になってきますし、データ量が多くなっていくにつれてサーバの増設が必要です。
そしてそれぞれのサーバにセキュリティの対策や場所代、メンテナンス代が必要となります。
ブロックチェーンの場合、記帳作業を行うコンピュータは有志の参加者によって維持されます。
それはボランティアではなく、ビットコインの場合、新規発行されたビットコインがその参加者に報酬として与えられます。
その報酬があるがゆえに、取引記録を記帳するためにマシンを提供する人たちは増えていき、安全性は増していきます。
この記帳作業は「マイニング」と呼ばれており、誰もがこの記帳作業に参加することができます。
⇒「ビットコインのマイニングに関して詳しくはこちら

「ブロックチェーン」という言葉の意味は?

この仕組みで蓄積されたデータが、どのように記録されているかをもう少し詳しく解説していきましょう。
取引履歴は、複数の取引情報が入れられた箱「ブロック」が鎖(チェーン)で繋がっているイメージです。
これが「ブロックチェーン」と言われる所以ですね。
仮想通貨ビットコイン┃ブロックチェーンの仕組み

前のブロックを要約したデータが次のブロックに入れられる

どのように繋がれているかを少し解説してみましょう。
ビットコインのブロックチェーンの場合、この「ブロック」は10分に1回作られます。
つまり、10分に1回、取引を台帳に記帳する作業が行われています。
この「ブロック」作成する際にはルールがあり、前のブロックの情報を要約したものも一緒に記帳する必要があります。
一番はじめに作られたブロックからずっと、このルールを守って記帳されています。
最初のブロックから今までのブロックは、すべて1本のチェーンで繋がれているのです。
またブロックに入れられる一つ一つの取引データも、そのブロック内で繋がっています。

不正や改ざんができない理由はここにもある

ブロックチェーンの仕組みが「不正や改ざんができない」理由は、記帳していく上で決められたこのルールにもあります。
ブロックが生成される際、無数のコンピュータが行っているのは、暗号計算です。
一定の条件を満たす文字列が出るまで総当たりで文字列を出し続け、一番初めにその条件に合う文字列をはじき出したマシンがブロックを生成します。
そしてそのデータがすべてのマシンに記帳され、次のブロックを生成するための暗号計算を開始し、繰り返されていきます。
この暗号計算によって記帳されていくデータには、前のブロックを要約したデータがすべてに入っているため、1つの取引を仮に改ざんできたとしても、その後に続くブロックすべてに影響し、計算し続ける必要があるため、不正や改ざんは事実上不可能と言われているわけです。

ブロックチェーンの仕組みは様々な分野で応用できる

仮想通貨ビットコイン┃ブロックチェーンの仕組み

このブロックチェーンの仕組みがもたらした3つのポイント。
・不正や改ざんができない仕組み
・壊れにくいシステム
・維持コストの低減
これらは、今あるシステムすべてにメリットがあります。

実際にブロックチェーンを取り入れた企業や国の例

例えば様々な商品の「物流」にブロックチェーンが適用されると、一貫したデータ管理が可能になります。
様々な業者が別々のシステムで管理していたデータを一つの仕組みに取り入れることで、管理にかかるコストと人件費を低減し、人為的なミスを少なくすることができます。
そしてその「商品」がブロックチェーンで管理されている以上、その商品が「本物」が「偽物」なのかを簡単に見分けることができますね。
この仕組みを利用した企業の例としては、「Everledger」があります。
この会社はダイヤモンドの所有権をブロックチェーンで管理することで、その価値を保証する取り組みを行っています。

また、例えば「エストニア」という国は、国の仕組みにブロックチェーンを活用してします。
公共機関の支払い、不動産・法人登記、選挙、税金など、様々な行政をブロックチェーンによって管理することにより、不正や改ざんのないクリーンな行政維持とコスト削減を実現しています。

ビットコインはただの金融商品ではない

ブロックチェーンの仕組みは日本国内において、あまり注目されない部分かもしれません。
やはり新しい金融商品として取り上げられることが多く、その価格変動に関してはニュースになることがありますが、ブロックチェーンがいまある仕組みをどう変えるのかといった内容はほとんど取り扱われません。
今後ビットコインや仮想通貨に投資をしていく上では、ブロックチェーンの動向をじっくりと見ていく必要がありますね。
こうした可能性を知った上で関わっていくことで、仮想通貨の投資に対する違った見方をもつことができます。

ビットコインを購入できるおすすめの取引所

ビットコインは仮想通貨の取引所で購入することができます。
日本国内にはたくさんの取引所があるので、どこで開設すれば良いか迷ってしまいますよね。
ここでは、仮想通貨をお得に購入できる、おすすめの取引所を紹介いたします。

●Zaif ~ザイフ~ 
珍しいマイナス手数料が特徴的で、デイトレードなど取引回数が多い方にはおすすめの取引所です。
毎月自動的に仮想通貨を購入し積み立てができるサービスや、独自ブロックチェーンの開発やトークンの取引に対応している。

国内のおすすめ仮想通貨取引所┃ザイフ(Zaif)

●bitbank ~ビットバンク~
最大の特徴は取り扱い通貨をすべて「取引形式」で購入できるので、他の取引所よりも安く買える可能性が高くなります。
こういった特徴があるがゆえに、仮想通貨に慣れてきた方、中級者以上の方が多い印象。

国内のおすすめ仮想通貨取引所┃ビットバンク(Bitbank)

ビットコイン(BTC)を購入できる取引所は他にもたくさんあります。
仮想通貨の取引所選びに悩んでいる方も多いのでは?
取引所を選ぶ上で大事な6つのポイントで比較・検証した
『日本国内の仮想通貨取引所のおすすめランキング』を参考になさってください。

ハードウェアウォレットでおすすめのLedger Nano S!

ビットコイン(BTC)を購入した後、大事なのはその管理です。
仮想通貨の管理は、基本的に完全自己責任です。
「取引所に預けていれば安全」という考え方はやめた方がいいでしょう。
※近年、仮想通貨の取引所における不正送金・ハッキング被害が頻発しています。

ビットコイン(BTC)に限らず、仮想通貨を購入した場合は、必ずウォレット(電子財布)を持ち、そこで管理するようにしましょう。
このウォレットには、種類がたくさんあります。
比較的安全に管理できるウォレットとしては、「ハードウォレット」がおすすめです。

⇒「ウォレットの種類の違いについて詳しくはコチラ

ハードウェアウォレットでおすすめのLedger Nano S

おすすめの理由1┃完全オフラインで保管できセキュリティが高い!

Ledger Nano Sは『ハードウォレット』なので、セキュリティ上かなり安全なタイプです。
PCやタブレットに接続して使うタイプのデバイスなので、使用しないときは
インターネットに完全に繋がっていない状態で、安全な場所に保管できます。
デバイスが壊れてしまっても、設定時に書き留めた復元フレーズを用いて
手順通りにすれば、仮想通貨の保有データをすべて復元することができます。

おすすめの理由2┃数種類の仮想通貨を保管・管理できる

ウォレットは基本的に1つの通貨専用であることが多いですが、
「Ledger Nano S」は複数の仮想通貨を1つの端末で管理することができます。
ハードウォレットは他にもありますが、日本で人気がある仮想通貨
リップル(XRP)を管理できるハードウォレットとしても有名です。
アルトコインを数種類持っている方は持っておきたいウォレットですね。

ここで紹介したウォレット以外でもビットコイン(BTC)を保管できます。
数ある中でもおすすめの5つのビットコイン(BTC)ウォレットを紹介します!
⇒「ビットコイン(BTC)のおすすめウォレット5選!はこちら