数千種類を超える仮想通貨がありますが、その誕生した目的やその役割は様々なものがあります。
人気の仮想通貨のほとんどはそれ自体が「お金・通貨」という役割を持ち、決済の手段として需要が高まることで価値が上がっていきます。
そしてもう一つ、「プラットフォーム」の中で利用される通貨、トークンとして誕生したものもあります。
最も有名なイーサリアムのイーサ(ETH)があり、他にもネムのゼム(XEM)、リップルネットワークで使われるリップル(XRP)などがありますね。
ここでは仮想通貨ネオ(NEO)のプラットフォームとしての特徴と、購入時のおすすめの取引所、保管する為のウォレットに関して解説していきます。
⇒「イーサリアムの仕組み┃プラットフォームについて詳しくはこちら」
そして中国版のイーサリアムとして注目されているネオ(NEO)という仮想通貨があります。
ここでは、仮想通貨ネオ(NEO)について解説していきます。
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プラットフォームとしてのネオ(NEO)とイーサリアムとの違い
ネオ(NEO)は中国版のイーサリアムと呼ばれています。
イーサリアムはプラットフォームの役割を果たす仮想通貨の代表的なものですが、ネオもプラットフォームとして機能します。
プラットフォームとは、「基盤となるもの」「基盤となる環境」という意味があり、例えばiPhoneで使っているアプリはすべて「iOS」というプラットフォーム上で動きます。
wordやexcelというソフトは「windows」というプラットフォーム上で動きますね。
同じようにネオもプラットフォームとして存在し、ネオを利用して様々なアプリケーション、ソフト、仮想通貨を作ることができるということです。
プラットフォームとしてのネオとイーサリアムの違いをみていきましょう。
取引処理が他とは比べ物にならないほど速い
ネオの分かりやすい特徴としては、その取引処理の速さでしょう。
他の仮想通貨の取引処理速度を例にあげると、イーサリアムの場合は、1秒間に約15件。ビットコインの場合は、1秒間に約7件です。
それに比べてネオの取引処理速度は、1秒間に1000件で、理論上は10倍ほどのスピードを出せるともいわれています。
この取引処理速度に関して、よく比べられるクレジットカードの処理速度は1秒間に4,000件~6,000件と言われていますので、ネオの取引処理速度は申し分ないスピードです。
いろんなプログラミング言語に対応=開発がしやすい環境
プラットフォームとして存在している以上、そこに様々なアプリケーションが生まれることを想定しています。
つまり、アプリケーションを作ろうと思った開発者は、そのプラットフォームのプログラミング言語を学ぶ必要があります。
イーサリアムには「Solidity」というプログラミング言語が使われており、開発者はその言語をまず習得する必要があり、若干ハードルが高くなっています。
ネオ(NEO)は様々なプログラミング言語で開発することができ「JavaScript」「Python」「C」「C++」といった、プログラマーにはお馴染みの言語が使えるため、開発しやすい状況が整っています。
取り組みやすい環境をまず整えることは、ネオ(NEO)の可能性を広げることに直結していくわけです。
ブロックの認証システムとして「DBFT」を採用している
ネオはブロックの認証システムとして「DBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)」と呼ばれる独自の仕組みを取り入れています。
ブロックの認証システムは「コンセンサスアルゴリズム」とも言われ、イーサリアムの場合は「PoW(プルーフオブワーク)※PoSに移行する予定」と呼ばれる仕組みです。
これは、取引などの履歴を記帳する方法のルールのようなものです。
「DBFT(ビザンチン耐障害性コンセンサスメカニズム)」とは
仮想通貨の基盤となるブロックチェーンは、今までのデータ管理の仕組みと違い、「P2P(Peer to Peer)」と呼ばれるネットワーク内のコンピュータそれぞれが個々に繋がる仕組みです。
この仕組みの中でよく問題視されるものとして「ビザンチン将軍問題」というものがあり、ネットワーク内の誰かが裏切ったり、意図的にバグが生み出すことができるリスクのことです。
こういったリスクを失くすためにビットコインやイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムである「PoW」が採用されているわけですが、ネオの「DBFT」はブックキーパーと呼ばれる帳簿管理責任者をネオの保有者による投票で決め、こういった裏切りやバグを監視する仕組みになっています。
仮想通貨ネオ(NEO)の将来性と入手方法は
ネオ(NEO)のプラットフォームを利用したアプリケーションは実際に作られていますし、ネオを利用したICOの案件も多く予定されています。
また、ネオの開発企業は、中国の大企業である「アリババ」との提携をしており、IBMや富士通といった企業と同じプロジェクトに参加するなど、その将来性には大きく期待することができます。
その将来性に期待してネオ(NEO)を保有している方もたくさんいますが、日本国内の取引所では取扱いがなく、海外の取引所で購入する必要があります。
仮想通貨ネオ(NEO)が購入できる取引所を紹介!
海外の仮想通貨取引所の中でも、日本語に対応しており取引手数料も低価格。
100種類以上の仮想通貨が取り扱われており、いろいろなアルトコインが欲しい方におすすめの取引所です!
2013年設立の歴史のある仮想通貨取引所で、仮想通貨の取引量は世界的にもトップクラス。
過去に2回のハッキング被害からの教訓を得て、セキュリティに重点を置いていると言われています。
海外の取引所を利用するには、まずは国内の取引所に口座を開設しよう
仮想通貨ネオ(NEO)は、日本国内の仮想通貨取引所では取扱いがないため、海外の取引所で購入する必要があります。
ただ、海外の取引所には円を入金することができない為、ビットコインでネオを購入する形となります。
ビットコインをまだ持っていない場合は、まず日本国内の仮想通貨取引所に口座開設をし、ビットコインを購入しましょう。
購入したビットコインを海外の取引所に送金すれば、仮想通貨ネオ(NEO)を購入することができます。
国内のどの取引所で口座開設をするか悩んでいる方は、6つの重要ポイントで比較・検証した仮想通貨取引所おすすめランキングを参考になさってくださいね。
仮想通貨ネオ(NEO)を保管できるおすすめウォレット
取引所でネオ(NEO)を購入した後、保管するひとつの方法としては、その取引所に預けておくという方法もありますが、最近では不正送金などの事件もよく耳にするようになり、安心することができません。
仮想通貨を管理する上では、ウォレットと呼ばれる電子財布を作成することをおすすめします。
ネオ(NEO)に限らず、仮想通貨を購入した場合は、必ずウォレット(電子財布)を持ち、そこで管理するようにしましょう。
このウォレットには、種類がたくさんありますので、ウォレットを選ぶ前に種類ごとに何が違うのかは理解しておきましょう。
比較的安全に管理できるウォレットとしては、「ハードウォレット」がおすすめです。
⇒「ウォレットの種類の違いについて詳しくはコチラ」
ハードウェアウォレットでおすすめのLedger Nano S!
おすすめの理由1┃完全オフラインで保管できセキュリティが高い!
Ledger Nano Sは『ハードウォレット』なので、セキュリティ上かなり安全なタイプです。
PCやタブレットに接続して使うタイプのデバイスなので、使用しないときは
インターネットに完全に繋がっていない状態で、安全な場所に保管できます。
デバイスが壊れてしまっても、設定時に書き留めた復元フレーズを用いて
手順通りにすれば、仮想通貨の保有データをすべて復元することができます。
おすすめの理由2┃数種類の仮想通貨を保管・管理できる
ハードウォレットとして人気のあるウォレットです。
ここで紹介しているネオ(NEO)を保管することもできますし、ビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)、リップル(XRP)にも対応しています。
人気を二分する同じハードウェアウォレットの「Trezor」との違いとしては、イーサリアム(ETH)とイーサリアムクラシック(ETC)を直接保管できるという点でしょう。
ハードウェアウォレットはamazonやオークションサイトでも販売されていますが、販売元がはっきりしないところからの購入は避けましょう。
一度開封し悪意のあるソフトをインストールしてから販売されているということが実際に起こっていますので、信頼できる販売元からの購入をおすすめします。
ハードウォレットの公式ページか正規代理店から購入するようにしましょう。
公式ページは英語のみの場合が多く、日本の正規代理店からの購入をおすすめします。正規代理店から購入すると初心者の方でも操作方法などのサポートが受けられるというメリットがあります。
【Ledger 公式ページ】https://www.ledgerwallet.com/
【日本正規代理店ページ】https://hardwarewallet-japan.com/
仮想通貨ネオ(NEO)の基本データ
通貨コード:NEO
発行上限:1億NEO
承認時間:約15~20秒
コンセンサスアルゴリズム:DBFT
開発団体:NEO財団