BITMAIN(ビットメイン)は、仮想通貨のマイニングマシンの開発やマイニングファームの運営、クラウドマイニングサービス等を提供している企業です。
2013年に設立され、本社は中国(北京)に置かれています。
現在、BITMAIN(ビットメイン)社が開発するANTMINER(アントマイナー)シリーズは、ビットコインのマイニングにおいて過半数のシェアを占めており、事実上マイニング業界をリードする存在となっています。
BITMAIN(ビットメイン)は何をしている企業?
仮想通貨に関して情報を集めていると、恐らくこの企業名を耳にするかと思います。
ビットコインなどの仮想通貨は「マイニング」という仕組みによりデータの記帳が行われており、この「マイニング」を行なう人たちのことを「マイナー」と呼んでいます。
BITMAIN(ビットメイン)はこのマイニングにおいて最も重要な企業といっても過言ではありません。
ここでは、BITMAIN(ビットメイン)について解説していきます。
世界最大級のマイニングファームを運営
BITMAIN(ビットメイン)は、子会社として「Antpool」と「BTC.com」を持っており、この2つの会社だけでビットコインマイニングシェアの30%を占めています。
現在はビットコインのマイニングに多くの企業が参加するようになりましたが、一時期は約50%近くのマイニングシェアを独占するほどでした。
ビットコインのマイニングだけではなく、ビットコインキャッシュ(BCH)やイーサリアム(ETH)といったアルトコインのマイニングも行っています。
安定性の高いマイニングマシンを製作・販売
基本的にマイニングには誰もが参加することができ、ビットコインなどの記帳作業に自由に加わることができます。
そしてその貢献度に応じて報酬が支払われるわけですが、現在はこのマイニング競争が非常に激しい状態となっており、個人としてマイニングに参加してもほとんど報酬は得られない状態です。
そんな中で、BITMAIN(ビットメイン)は事業としてこのマイニングに参加しながら、高性能なマイニングマシンを自社で製作し販売しています。
マイニングファームを運営している企業の多くはBITMAIN(ビットメイン)社の「Antminer」シリーズを使用しており、全体としてのシェアは過半数を超えるほどです。
事実上、BITMAIN(ビットメイン)社がマイニング業界をリードしていると言えるでしょう。
クラウドマイニングサービスを提供する「HASHNEST」
BITMAIN(ビットメイン)には「HASHNEST」という子会社があり、主にクラウドマイニングサービスを提供しています。
クラウドマイニングというのは、マイニングに参加したい人がマシンを購入するのではなく、企業やマイニングファームに出資をすることで、出資額に応じた配当が得られるというサービスです。
BITMAIN(ビットメイン)のウェブページから登録ができるようですが、ほとんどが売り切れの状態で、再販されてもなかなかマシンシェアを購入することはできないようです。
BITMAIN(ビットメイン)社の共同設立者Jihan Woo氏
BITMAIN(ビットメイン)社の共同設立者であり、「Antpool」「BTC.com」の運営者でもあるJihan Woo(ジハン・ウー)氏。
仮想通貨業界においても知らない人はいないと思えるほど有名な人物です。
ビットコインとビットコインキャッシュが分裂した際は、彼の発言によって様々な憶測が飛び交うほど強い影響力を持っています。
『ビットコインキャッシュこそがビットコイン』といったTwitterでの発言により、ビットコインキャッシュの支持者としても知られています。
また、仮想通貨TRON(トロン)への出資やAdEX(ADX)のアドバイザーとして活動するなど、仮想通貨業界において注目しておくべき人物の一人と言えるでしょう。
BITMAIN(ビットメイン)社の将来性
仮想通貨業界における幅広い活動に加えて、「マイニング」という根幹を成す部分をリードしている点から、BITMAIN(ビットメイン)社は今後も注目される企業と言えます。
AIチップ搭載のマイニング機器の販売やイーサリアム(ETH)用のASICマシンの販売など、さらに事業を展開しています。
マイニングマシンにおいては他社も研究開発を行っており、マシン性能や効率などの面で、より開発競争が激しくなっていく事が予測されます。
BITMAIN(ビットメイン)社が現在の立ち位置を守り続けていく事ができるのかは注目に値します。
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