仮想通貨ジリカ(ZIL)は、シンガポール国立大学で立ち上げられたブロックチェーンプロジェクトです。
仮想通貨が実用化に向けて発展してく上で、何かと取りだたされるのが「スケーラビリティ」の問題です。
ビットコインが2017年8月にビットコインキャッシュとハードフォークした際にも話題になりましたが、取引量が多くなるにつれて現状のシステムでは処理しきれなくなる。つまり「送金詰まり」のようなものが起こってしまうという問題です。
この問題を解決しようとしているのが、仮想通貨ジリカ(ZIL)、もしくはそのプロジェクトです。
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仮想通貨ジリカ(ZIL)の特徴
仮想通貨ジリカ(ZIL)は日本国内ではそこまで話題になっていませんが、海外の仮想通貨取引所バイナンスに上場されたことで知名度が上がってきています。
今後日本国内の取引所などで扱われるようになれば、さらに話題が広がりそうですね。
圧倒的な取引速度の速さ
ジリカ(ZIL)の特徴は、その圧倒的な取引速度の速さです。
プロジェクトの目的自体がスケーラビリティ問題の解決なので、当然と言えば当然かもしれませんが、実際にテストが行われ、1秒間に2,400件の取引処理に成功したそうです。
これがどれだけ速いのか、他の仮想通貨やクレジットカードの処理速度と比較してみましょう。
まず、ビットコインは1秒間に7件。
リップルは1秒間に1500件。
そしてクレジットカードは1秒間に4,000~6,000件となっています。
さすがにクレジットカードの取引処理速度には及ばないものの、仮想通貨の中では圧倒的な処理速度を誇ります。
シャーディングによる取引の並行処理
この取引処理の速さは「シャーディング」という技術によって実現されました。
これは簡単に言うと「取引の並行処理」を可能にした技術です。
ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンは、取引処理をするコンピュータ(ノード)が全て同じ取引を処理するために動いています。
ジリカ(ZIL)の場合、ブロックチェーンネットワークをいくつかのグループ(シャード)に分けることで、複数の取引を同時に処理することで、並行処理を可能にしています。
この技術はイーサリアムへの導入も検討されていますが、セキュリティ上の問題など解決すべき問題があり、開発の動向に注目が集まっています。
データフロースマートコントラクトという新しい技術
イーサリアムが実装している「スマートコントラクト」という技術がありますが、イーサリアムではすべてのノードが同じ処理を行なっているため、並行処理を行うジリカには適用することができません。
スマートコントラクトでもシャーディング技術を可能にするために「データフロースマートコントラクト」という新しい技術が開発されています。
仮想通貨ジリカ(ZIL)の将来性とおすすめの取引所
仮想通貨ジリカ(ZIL)はブロックチェーンにおけるスケーラビリティ問題を解決するものとして期待されていますが、リップル(XRP)など他のアルトコインなど同じ目的をもって開発されている仮想通貨もあります。
ジリカ(ZIL)はまだ開発中の仮想通貨なので、実用に向けた開発が進んでいくかどうかが今後の将来性を決めるものとなりそうです。
開発コミュニティのTwitterなどは更新されているため、開発が止まっているわけではなさそうですが、ロードマップで示された予定が達成されていないなどの不安要素があります。
それでも2018年6月時点において、仮想通貨の時価総額ランキングでは20位~30位辺りを推移しているので、今後の注目度の上昇と開発の進み具合に注目ですね。
ジリカ(ZIL)を購入できる取引所を紹介!
仮想通貨ジリカ(ZIL)を購入できる取引所はまだ少なく、あまり選択肢がありません。
その中でもおすすめなのが海外の仮想通貨取引所バイナンスです。
BINANCE(バイナンス)はこんな人におすすめ!
日本国内では取扱いのないアルトコインを購入したい方におすすめの取引所です。
ビットコインをお持ちであれば、すぐに取引が可能。
手数料や送金手数料も安く設定されているので、サブの取引所としては重宝できるでしょう。
BINANCE(バイナンス)の概要
海外の仮想通貨取引所ですが、サイトの日本語変換も簡単にできるようになっています。
取引手数料や送金手数料も低く、100種類以上の仮想通貨が取り扱われています。
BINANCEは日本円での入金ができませんので、取引を始めたい場合は、国内の取引所でまずビットコインを購入し、そのビットコインで他の通貨を購入します。
ビットコインを持っている方であれば、すぐに取引可能です。
取引所名 | BINANCE(バイナンス) | 設立 | 2017年 |
取引種類 | 現物取引 | 取引手数料 | 0.1% ※独自通貨BNB使用で0.05% |
出金手数料 | 0.0005 BTC | 入金方法 | 各取扱通貨で入金可能 |
通貨ペア | BTC・ETH・BNB・USDT | 運営会社 | Binance(マルタ島) |
まずは日本国内の取引所でビットコインを購入
バイナンスで仮想通貨ジリカ(ZIL)を購入することはできますが、円での入金ができないので、まずは日本国内の取引所でビットコインを購入する必要があります。
◆仮想通貨ジリカ(ZIL)購入までの流れ
①日本国内の取引所でビットコインを購入
②ビットコインを取引所バイナンスに送付
③受け取ったビットコインで仮想通貨ジリカ(ZIL)を購入
④仮想通貨ジリカ(ZIL)をウォレット等に移し保管
ジリカ(ZIL)を購入するためのビットコインをどの取引所で購入するかですが、価格や各種手数料が変わりますので、じっくりと各取引所を比較してみましょう。
取引所を選ぶうえで重要な6つのポイントで比較したランキングをまとめていますので、ぜひそちらを参考にしてみてくださいね。
⇒「日本国内の仮想通貨取引所おすすめランキングはこちら」
ジリカ(ZIL)を安全に保管するウォレットは?
取引所でジリカ(ZIL)を購入した後、どのように保管・管理するかも考えておきましょう。
仮想通貨を管理する上では、ウォレットと呼ばれる電子財布を作成することをおすすめします。
最近では、取引所に預けていた仮想通貨が不正送金されたというニュースも増えていますので、「取引所に預けていれば安全」という考え方はやめた方がいいでしょう。
その為、ジリカ(ZIL)に限らず、仮想通貨を購入した場合は、必ずウォレット(電子財布)を持ち、そこで管理するようにしましょう。
このウォレットには、種類がたくさんありますので、ウォレットを選ぶ前に種類ごとに何が違うのかは理解しておきましょう。
比較的安全に管理できるウォレットとしては、「ハードウォレット」がおすすめです。
ハードウェアウォレットでおすすめのLedger Nano S!
※ジリカ(ZIL)は「MyEtherWallet」と連携して「LedgerNanoS」で管理できます。
保管は「LedgerNanoS」で行ない、管理・操作は「MyEtherWallet」で行います。
MyEtherWalletとの連携方法に関しては下記をご参照ください。
⇒「LedgerNanoSとMyEtherWalletを連携させる方法」
おすすめの理由1┃数種類の仮想通貨を保管・管理できる
ここで紹介しているジリカ(ZIL)を保管しながら、端末1台で他の仮想通貨、例えばビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)、リップル(XRP)も同時に保管することができます。
保有しているアルトコインの種類が増えてきて、管理するのが難しくなっている場合は、ハードウェアウォレットも検討してみましょう。
おすすめの理由2┃完全オフラインで保管できセキュリティが高い!
Ledger Nano SはPCに接続して使うUSB端末タイプなので、使用しないときはローカル環境で保管でき、セキュリティが高く、比較的安全に仮想通貨を保管することができます。
もし端末自体が壊れてしまっても、設定時に書き留めた復元フレーズを用いて手順通りにすれば、仮想通貨の保有データを復元することができます。
ハードウェアウォレットはamazonやオークションサイトでも販売されていますが、販売元がはっきりしないところからの購入は避けましょう。
一度開封し悪意のあるソフトをインストールしてから販売されているということが実際に起こっていますので、信頼できる販売元からの購入をおすすめします。
ハードウォレットの公式ページか正規代理店から購入するようにしましょう。
公式ページは英語のみの場合が多く、日本の正規代理店からの購入をおすすめします。正規代理店から購入すると初心者の方でも操作方法などのサポートが受けられるというメリットがあります。
【Ledger 公式ページ】https://www.ledgerwallet.com/
【日本正規代理店ページ】https://hardwarewallet-japan.com/
仮想通貨ジリカ(ZIL)の基本データ
通貨コード:ZIL
発行上限:126億枚
開発組織:ローマンストーム