FacebookのMessenger責任者がブロックチェーン研究チームを結成!

facebookがブロックチェーンに関する研究チームを結成┃crypto-navi

多くの企業が仮想通貨のブロックチェーン技術を活用した事業に参入しようとするなか、インターネット上のインフラ整備にも拍車がかかりそうです。
Facebook(フェイスブック)のメッセンジャー「Messenger」アプリを統括していたデビッド・マーカス氏が、Facebookに新しいブロックチェーン部門を作ったと発表。
デビッド・マーカス氏はアメリカの仮想通貨取引所コインベースの取締役に就任しており、すでに同社との提携も始まっているようです。

Instagram(インスタグラム)関係者もグループに参加

今回発足したブロックチェーンの研究チームには、Instagram(インスタグラム)のエンジニアリング部長ジェームス・エバーエンガム氏、製品担当部長ケビン・ワイル氏も参加しています。
グループの中心となっているデビッド・マーカス氏はPayPal(ペイパル)の元社長という経歴を持っており、Facebookでは長年に渡り「Messenger」の機能構築やサービス向上に貢献してきた人物です。

Facebook顧客データの安全性向上を目指す?

Facebookといえば、2018年3月に大規模な個人情報漏洩があったことが記憶に新しいですね。
Facebook内のアプリを介して、個人情報を取得し、そのデータが第三者であるアプリ開発者に提供されました。
不正取得された利用者データは8,700万人に上るとされており、「世界で最も重大なデータ漏えいに関する事件のひとつ」とも言われました。
多くのユーザのデータを扱う「Facebook」などの企業は、常にこうしたリスクに晒されていると言えます。
今回のブロックチェーン研究チーム結成は、こうしたユーザ保護の観点からも重要な位置を占めると思われます。

一方で仮想通貨・ICOに関する広告を禁止

FacebookのCEOであるザッカーバーグ氏は以前から仮想通貨への関心を示していたにも関わらず、広告ネットワークへの仮想通貨・ICO関連の広告掲載を禁止したことは大きな話題となりました。
これは仮想通貨やICOに関するネガティブなニュースだったという意見もありますが、仮想通貨に関する詐欺や犯罪を抑制するという点では大きな意味があったと言えます。

ブロックチェーン技術がFacebookにどんな影響を与えるかに注目

現段階では、ブロックチェーン技術がどのように活用していくかの詳細は発表されていません。
ですが、ザッカーバーグ氏の発言を振り返ると「仮想通貨の分散型システムは、現在の中央集権型のシステムから、個人の手にパワーを取り戻すもの」と述べています。
仮想通貨に関連する広告を規制したのも、詐欺グループや犯罪組織に不当な利益を与える媒体となることを避ける為とされていますし、利益はユーザに還元されるべきとものとしています。
Facebookが考えるユーザへの利益還元が、ブロックチェーン技術によってもたらされる可能性には、期待できますね。

世間に多大な影響力をもつFacebookなどの企業が仮想通貨・ブロックチェーンに対して積極的な姿勢を示すことで、単純に「仮想通貨=怪しい」というイメージはなくなっていくでしょう。
世界的に有名な企業が仮想通貨市場に参入するというニュースも増えてきています。
今後、仮想通貨が個人の生活にどう浸透し普及していくのか、どのように信頼度を高めていくのかが注目ポイントですね!

⇒「仮想通貨に関してさらに知識を深めたい方はこちら