またもやハッキング被害┃世界最大手取引所Bithumb(ビッサム)に33億円相当の被害

またもやハッキング被害┃世界最大手取引所Bithumbに33億円相当の被害

またもや大手仮想通貨取引所がハッキング被害にあったというニュースです。
今回は、韓国の大手仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)です。
Bithumbは韓国の取引高のうち約半分を占めるほど大きな仮想通貨取引所で、日本語を含む様々な言語に対応しているため、日本人の利用者もいます。
ハッキングの被害額は350億ウォンと言われており、日本円にして33億円相当となっています。

相次いで起こる取引所のハッキング被害

今月10日にも取引所Coinrail(コインレール)が4000万ドルの不正流出が起こるなど、取引所のハッキング被害が相次いで起きています。
今回ハッキング被害にあったBithumb(ビッサム)は、業界の中でも最大手の取引所で、仮想通貨市場への影響が懸念されています。
こうした状況の中で、ユーザーは取引所に資産を預けたままにするのではなく、ウォレットなどを活用し自己管理するよう注意喚起が行なわれていますので、仮想通貨を保有している方は再度管理方法の見直しを行いましょう。

33億円相当の被害はBithumbがカバーして対応

Bithumb(ビッサム)は事態が収拾するまで入出金などの機能を停止し、全ての資産をコールドウォレットで安全に保管できるよう対策をしています。
被害にあった33億円相当の資産は、Bithumb(ビッサム)がカバー(補填)するとしています。

昨年7月にも3万人の顧客データが漏洩

Bithumb(ビッサム)では、昨年の7月にもハッキング被害を受け、約3万人の顧客データが漏洩しており、今回のハッキング被害を受けてさらにセキュリティに関して不安視する声が広がっています。
各仮想通貨の取引所としては、こうした被害が起こる前にセキュリティ面の対策と信頼回復の為の施策が急務と言えるでしょう。

あなたの仮想通貨の保管方法は大丈夫?

取引所の大小に関わりなくハッキング被害は起こり得ますので、日本国内の取引所に仮想通貨を保管している人にとっても注意が必要です。
どんなに高いレベルのセキュリティ対策をしていたとしても、ハッカー達はありとあらゆる手段で攻撃を行います。
ここで重要となるのは、取引所の使い方と仮想通貨の保管方法です。

取引所には取引するだけの量を預ける

基本的に取引所は、仮想通貨を預けるところではなく、取引を行う場所です。
取引を行うためには一時的に円などの法定通貨や仮想通貨を預ける必要がありますが、長期的な保管には不向きと言えます。
その為、取引所に預ける仮想通貨は取引する分だけを預けるという考え方が必要となってきます。

仮想通貨ライトコインの開発者であるチャーリー・リー(Charlie Lee)氏も今回のハッキングを受けて下記のようにコメントしています。


チャーリー・リー(Charlie Lee)氏コメント※日本語訳
私は何度も言ったように、交換(取引)する通貨だけを取引所に保持してください。
それを取引の直後に引き出すことが最善の方法です。

仮想通貨の長期保管はウォレットを活用する

仮想通貨取引所のハッキング被害に関する責任の所在は確かに取引所側にあると言えます。
ですが、今回のBithumb(ビッサム)のように被害額を全額補償してくれる取引所ばかりではありません。
自分の大切な資産を守る為にも、仮想通貨はウォレットで管理するように心がけましょう。

仮想通貨を安全に保管する為のツールとしてウォレットがありますが、そのウォレットにも種類があり利便性とセキュリティのバランスが異なります。
⇒「仮想通貨ウォレットの種類に関して詳しくはこちら

数多くあるウォレットの中でもおすすめのものをいくつかご紹介します。

スマホで簡単に管理できる日本製ウォレット「Ginco」

スマホで簡単に管理できる日本製ウォレット「Ginco」
スマホで仮想通貨を管理できるモバイルウォレット「Ginco(ギンコ)」は日本のスタートアップ企業である「株式会社Ginco」が開発・運営しています。
仮想通貨の秘密鍵をスマホ端末に保管するウォレットなのでセキュリティは高く、端末の紛失や破損などのリスクにもバックアップ機能があるため安心です。
日本発ウォレットということで操作画面が日本語に対応していることはもちろんですが、日本語のカスタマーサポートが受けられるというのが大きなメリットです。
対応している仮想通貨は、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)など主要通貨を含む17種類とERC20トークンにも対応。
コインチェックで取り扱い廃止となりウォレットなどへの移動が必要となったオーガー(REP)や今回ハッキングにあったBithumb(ビッサム)にも上場しているオミセゴー(OmiseGo)なども保管できる優れものです。
Ginco(ギンコ)公式ページはこちら

長期・大金の保管で最もおすすめな「Ledger Nano S」

長期・大金の保管で最もおすすめな「Ledger Nano S」
Ledger Nano Sは『ハードウェアウォレット』なので、セキュリティ面で安全性が高いウォレットです。
仮想通貨の長期・大金を保管したい方なら1台は必ず持っておきたいアイテムです。
PCやタブレットに接続して使うタイプのデバイスなので、使用しないときはインターネットに完全に繋がっていない状態で、安全な場所に保管できます。
デバイスが壊れてしまっても、設定時に書き留めた復元フレーズを用いて手順通りにすれば、仮想通貨の保有データをすべて復元することができます。

仮想通貨を安全に保管する為のウォレットは他にもたくさんあります。
頻繁にトレードを行う方、長期でホールドする方など考え方によっても使い方は変わりますので、まずはウォレットの種類の違いを理解しましょう。
⇒「仮想通貨ウォレットの種類の違いを詳しく解説