イーサリアムの仕組みとは?プラットフォームの特徴を解説

ビットコインの他にも仮想通貨は数千種類と存在しています。
その中でも、ビットコインに次ぐ、不動の2番手としてイーサリアムが有名。
通貨単位は、イーサ(ETH)です。
時価総額を見ても、2番手の位置を常にキープしています。※2018年5月現在

→時価総額ランキング「コインマーケットキャップ(coinmarketcap)」参照

仮想通貨イーサリアム┃ビットコインに次ぐ不動の2番手

イーサリアムの特徴はプラットフォームとして存在していること

イーサリアムの最大の特徴としては、『お金』という役割よりも
『分散型アプリケーション』『プラットフォーム』として存在しているという点でしょう。
ではそれぞれの言葉の意味を解説していきましょう。

分散型アプリーケーション(DApps)とは

DAppsとは、中央管理者なしに自立的に動くアプリケーションのことです。
Dappsは、Decentralized Applicationsの略称で、非中央集権・分散型のアプリケーションであることを表しています。

定義としては以下の要件が挙げられます。

①オープンソースのアプリケーションであること

オペレーションは自動化されていることが前提で、
特定の管理者にコントロールされていないこと。

トークン(アルトコイン)、データなど、
暗号化されていると同時に分散化されたブロックチェーンを利用していること。

特定の管理者が捜査や作業指示をしなくても、勝手に動くということ。
まさにこの形に当てはまるのがビットコインですね。
管理者がいなくても、有志で参加するマイナー(取引を承認したり記録作業を担う人たち)がそれぞれに利益を追求するだけで、送金オペレーションが動くシステムになっています。
これらはブロックチェーンという技術に基づくことが前提です。
ブロックチェーンのシステムに基づいていないアプリは、DAppsとはいえないわけです。

②暗号化されたトークンを持つアプリケーションであること

アプリケーションの利用に際してトークンを利用すること。
アプリケーションの参加者には、使うトークンによって報酬が支払われること。

つまりこれは、現金で経済が回っているように、
トークンによって経済圏が成立していることを意味しています。
ビットコインの場合、利用はビットコインというトークンを使ってなされ、
送金手数料もビットコインで支払われます。

マイナーは、マイニング時の計算によって労力を提供する代わりに、
ビットコインによって報酬を得ることができます。

③アプリケーションは、ユーザー合意によってプロトコルが改善されること

そのシステムのアップグレードや仕様変更などは、ユーザーの同意された内容でなければならないこと。

一人が主体で決めるのではなく、ユーザーからの要望、
または同意を得ることで仕様の変更(ハードウォークなど)が行われるということ。
2017年8月に話題となったビットコインのハードフォークに関しても、この合意条件を満たすかどうかに注目が集まりましたね。

これらの三つをすべて満たすものがDAppsと定義されます。

プラットフォームとは

仮想通貨イーサリアム(ETH)がプラットフォームってどういうこと?
あるソフトウェアやアプリ、サービスが動作する『基盤となる環境』のことです。
例えば、「Word」や「Excel」といったソフトは「Windows」という基盤で動きます。
「スマホのアプリ」は「iOS」や「Android 」の上で動作します。
同じようなイメージで、「イーサリアム」をプラットフォームとして動く仮想通貨やトークンが実際に作られています。

イーサリアムという仕組み内で使われるイーサ(ETH)

イーサリアムのプラットフォーム上に存在するのが仮想通貨のイーサ(ETH)です。
ビットコインと同様に、システムを維持するために貢献した人に報酬として与えられます。
「イーサリアム」という言葉は、プラットフォームとしての名称であり、「イーサ(ETH)」は、そこで使われる仮想通貨と認識しましょう。

イーサリアムの最大の特徴「スマートコントラクト」とは?

イーサリアムプラットフォームは、ビットコインのブロックチェーン技術を更に向上させ、汎用性を高めたものです。
それはイーサリアムのブロックチェーン技術にスマートコントラクト技術が組み込まれているからです。

スマートコントラクトとは

「スマート」は賢い、「コントラクト」は契約。
スマートコントラクト」は直訳すると、「賢い契約」となります。
ですが、この訳し方はふさわしくないという意見もあります。
スマートコントラクト技術は契約だけではなく、もっと広い範囲で使われるからです。

仮に契約という意味で考えた場合・・・

契約には、もともと手間が掛かります。
事業やビジネス、様々な取引に契約は必須であり、それに対して労力やコストも負担しなければなりません。
しかしイーサリアムはスマートコントラクトを利用し、そのような手間を省いてくれます。
スマートコントラクトが契約書類の作成や、保管などに必要なデータベースを私たちの代わりに保存します。
つまり、システムが自動的に契約執行を行なってくれるのです。

また、スマートコントラクトのシステムでは契約成立前後のデータも保存できるようになっています。

例えば、「AさんがBさんに1万円を送金した」といった「取引記録」と同時に、「BさんがAさんに貰った1万円を返済する」という「約束(契約)」の情報までも保存できます。

スマートコントラクトで取引プロセスを自動化でき、決済期間の短縮が可能になります。
さらに、取引に仲介者を介さないのでコストの削減にもなります。

イーサリアムブロックチェーンではスマートコントラクトによって「柔軟な操作・実行の設計」が可能になったのです。
プログラムを自由に記述したり、書き換えることができたり、多くの人が改良に参加することができるようになったということですね。

イーサリアムを活用した仮想通貨

現在、様々な仮想通貨やトークンが生まれている中で、イーサリアムを活用して作られた仮想通貨が多数あります。
仮想通貨の時価総額等の情報をまとめた、コインマーケットキャップでは、それぞれのトークンがどのプラットフォームを使用しているのかを確認することができます。
→時価総額ランキング「コインマーケットキャップ(coinmarketcap)」参照

イーサリアムをプラットフォームとしているトークンは非常に多い

イーサリアムをプラットフォームとする他の仮想通貨一例

イーサリアムをプラットフォームとした仮想通貨┃augurAugurはオープン・ソースのプラットフォームの名前です。
もともとイーサリアム上のプロジェクトとして発足したようです。
Augurは未来予測市場のためのプロトコルとして存在します。
未来予測市場というのは、お金をかけるギャンブルマーケットのこと。
胴元がおらず、胴元が必ず勝つ仕組みを根本的に排除し、
配当をユーザーに分配する仕組みを作ることを目標としています。
イーサリアムをプラットフォームとした仮想通貨┃golemGolem(ゴーレム)はコンピューターリソースをP2Pで取引できるプラットフォーム。
GNTという仮想通貨がこのプラットフォーム上で発行されています。
コンピューターリソースを提供しGNTを受け取る、またはGNTを支払いリソースを受け取るという2つの活用ができます。
プロジェクト自体は非常に高い技術で作られています。

イーサリアムからハードフォーク(分裂)したイーサリアムクラシック

イーサリアムからハードフォーク(分裂)したイーサリアムクラシック
イーサリアムクラシックは、イーサリアムのハードフォーク(分裂)によって生まれました。
特徴はイーサリアムとほぼ同じといえますが、イーサリアムよりも安全性を重視して作られています。

イーサリアムを利用して作られたプロジェクトであるThe DAOが、当時の金額で約65億円相当のイーサリアムが不正に送金される事件が起こりました。
イーサリアムの開発チームはハードフォークによって不正送金が行われる前の状態に戻すことで解決を図り、イーサリアムの不正送金は無効化されました。

しかし、そのハードウォークの実行に対する評価には賛否両論があり、反発していた一部のコミュニティが、イーサリアムクラシックの開発に取り組みました。
イーサリアムがもともと非中央集権を目指していたにも関わらず、ハードウォークが実行されることによってその概念が揺らいでしまうと反感を買ったことが開発動機となりました。

イーサリアムクラシックは開発者の人数やマーケット面からみるとかなり小規模であるので、イーサリアムと比べるとこれから市場での立ち位置が狭いものになってしまうのではないかと予想する人もいます。

イーサリアムクラシックについて更に詳しい記事はこちら↓
⇒「イーサリアムクラシックはイーサリアムと何が違うのか?

発展性が見込めるイーサリアム(ETH)は取引所で購入できる

ビットコインが生まれてから、仮想通貨業界は非常に速いスピードで成長しています。
イーサリアムは、その仮想通貨の成長していく上で大きな役割を果たすと考えられています。
ブロックチェーンの仕組みが、今後様々な分野で活用されていく上で、
プラットフォームとして存在しているイーサリアムの発展性には大きな期待が寄せられています。
まだイーサリアムを持っていない方は、取引所でイーサリアムを購入してみましょう。

イーサリアムをお得に買えるおすすめの取引所

日本国内において、ほとんどの取引所でイーサリアム(ETH)を取り扱っています。
どの取引所を選べばよいか迷っておられる方も多いのでは?
イーサリアム(ETH)をお得に購入したい方に、おすすめの取引所を紹介します。

●Zaif ~ザイフ~ 
珍しいマイナス手数料が特徴的で、デイトレードなど取引回数が多い方にはおすすめの取引所です。
毎月自動的に仮想通貨を購入し積み立てができるサービスや、独自ブロックチェーンの開発やトークンの取引に対応している。

国内のおすすめ仮想通貨取引所┃ザイフ(Zaif)

●bitbank ~ビットバンク~
最大の特徴は取り扱い通貨をすべて「取引形式」で購入できるので、他の取引所よりも安く買える可能性が高くなります。
こういった特徴があるがゆえに、仮想通貨に慣れてきた方、中級者以上の方が多い印象。

国内のおすすめ仮想通貨取引所┃ビットバンク(Bitbank)

⇒「イーサリアム(ETH)を少しでも安く購入したい方はこちら!

入手したイーサリアム(ETH)はウォレットで管理しましょう!

仮想通貨の管理は、基本的に完全自己責任です。
「取引所に預けていれば安全」という考え方はやめた方がいいでしょう。
※近年、仮想通貨の取引所における不正送金・ハッキング被害が頻発しています。

その為、イーサリアム(ETH)に限らず、仮想通貨を入手した場合は、
必ずウォレット(電子財布)を持ち、そこで管理するようにしましょう。
このウォレットには、種類がたくさんあります。
安全に管理したいなら、やはり「ハードウォレット」がおすすめです。

⇒「ウォレットの種類の違いについて詳しくはコチラ

ハードウェアウォレットでおすすめのLedger Nano S!

仮想通貨イーサリアム(ETH)のおすすめウォレット┃ハードウェアウォレットのLedgerNanoS

おすすめの理由1┃完全オフラインで保管できセキュリティが高い!

Ledger Nano Sは『ハードウォレット』なので、セキュリティが高くおすすめ。
PCやタブレットに接続して使うタイプのデバイスなので、使用しないときは
インターネットに完全に繋がっていない状態で、安全な場所に保管できます。
デバイスが壊れてしまっても、設定時に書き留めた復元フレーズを用いて
手順通りにすれば、仮想通貨の保有データをすべて復元することができます。

おすすめの理由2┃数種類の仮想通貨を保管・管理できる

ハードウォレットとして人気のあるウォレットです。
日本国内でも人気の通貨、リップル(XRP)が保管できるのは大きな特徴です。
また人気を二分するTrezorとの違いとしては、イーサリアム(ETH)と
イーサリアムクラシック(ETC)を直接保管できるという点でしょう。
ETH、ETC、XRPをお持ちの方は、持っておきたいウォレットです。

ハードウェアウォレットの購入時に注意するポイント!
ハードウェアウォレットはamazonやオークションサイトでも販売されていますが、販売元がはっきりしないところからの購入は避けましょう。
一度開封し悪意のあるソフトをインストールしてから販売されているということが実際に起こっていますので、信頼できる販売元からの購入をおすすめします。
ハードウォレットの公式ページか正規代理店から購入するようにしましょう。
公式ページは英語のみの場合が多く、日本の正規代理店からの購入をおすすめします。正規代理店から購入すると初心者の方でも操作方法などのサポートが受けられるというメリットがあります。
【Ledger 公式ページ】https://www.ledgerwallet.com/
【日本正規代理店ページ】https://hardwarewallet-japan.com/

イーサリアムを保管できるウォレットは他にもたくさんありますが、下記のページではおすすめのウォレット【ベスト5】を紹介しています!
自分に合ったウォレットを見つけてみて下さいね!
⇒「イーサリアムのおすすめウォレット5つを紹介!