メッセージアプリTelegram┃「テレグラムパスポート」をリリース

メッセージアプリで急成長を見せるテレグラム(Telegram)が個人を識別認証ツール「Telegram Passport(テレグラムパスポート)」をリリースしました。
テレグラム公式リリース「Introducing Telegram Passport」はこちら
ユーザーのID情報を登録すれば、暗号化されたデータが安全に第三者と共有することが可能。
現時点では、ID情報はテレグラムのクラウドに保管されているようですが、すべてのデータを分散型クラウドに移行すると述べられており、開発中のブロックチェーンプラットフォームが活用されていく見通しとなっています。

暗号化されたメッセージアプリTelegram(テレグラム)とは?

日本ではまだあまり馴染みがないアプリTelegram(テレグラム)ですが、全世界で約2億人のユーザーがいると言われています。
日本でお馴染みのメッセージアプリと言えば、「LINE」がありますが、全世界で見たユーザー数では「LINE」に匹敵するほどの人気アプリです。

Telegram(テレグラム)の特徴は?

大きな特徴となっているのは、「高いセキュリティ」と「通信速度」です。
「MTProtoモバイルプロトコル」と呼ばれる独自の暗号化技術を採用しており、「テレグラムの軟弱性を見つけたら賞金を出す」というコンテストを行うほど、運営者側は自信をもってこのサービスを提供しています。
また、その「通信速度」に関しても「最速」と謳われており、メッセージの到達速度にも定評があります。
またTelegram(テレグラム)は非営利団体なので、広告表示がなく、シンプルなコミュニティツールとして人気があるようです。

ブロックチェーンプロジェクト「TON」とは

Telegram(テレグラム)は2018年に、ブロックチェーンプロジェクト「TON(Telegram Open Network)」のICOを行い計17億ドル(約1900億円)の資金調達に成功しています。
このブロックチェーンプロジェクトが完成すると、トークンを用いて世界中で簡単に送金ができるようになります。
送金における手数料もクレジットーカードよりも低い価格になると言われており、少額決済(マイクロペイメント)も可能になるとのこと。

Telegram Passport(テレグラムパスポート)とは

今回、公式ページでリリースが発表された「Telegram Passport(テレグラムパスポート)」は自身の個人情報をネットワーク上に登録することで、第三者との共有がスムーズにできる仕組みです。
例えば、何かのサービスに登録する際に、各サービス毎にいちいち名前、住所などの情報を入力する必要があったり、本人確認用の書類をアップロードし承認を済ませる必要がありました。
ですが、「Telegram Passport(テレグラムパスポート)」にユーザ個人のIDを持っていれば、登録している個人情報が共有され、本人確認も済んでしまう。というものです。

テレグラムパスポートと連携している「ePayments」

現在、Telegram Passport(テレグラムパスポート)と連携しているサービスとして挙げられているのが「ePayments」です。
「ePayments」は決済サービスを提供している企業で、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)などの仮想通貨取引に対応しています。

日本語には対応していない

今後、「Telegram(テレグラム)」ならびに「Telegram Passport(テレグラムパスポート)」のサービスが日本において普及するかはまだ分かりません。
現時点では日本語に対応しておらず、基本的に英語の操作画面になる為、少しとっつきにくい印象があります。
ただ、仮想通貨業界に興味を持っている人には名の知れたメッセージアプリというイメージがありますので、ここから広がっていく可能性は十分にあると言えます。

今後のテレグラムプロジェクトに注目です!

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