ビットコインゴールドがもらえる?ビットコインのハードフォーク問題

ビットコインのハードフォーク問題┃11月に何が起こる??

※10/25 追記

まずは前回のビットコインのハードフォーク問題をおさらい

そもそも何のためにビットコインが分裂するのか

「ハードフォーク」「ビットコインキャッシュ誕生」などなど、様々な言葉が飛び交っていますが、そもそもなぜ「ハードフォーク」が必要なのか?
それは、ビットコインの取引を処理していく上で、処理しきれない取引量になってしまったということが問題です。
処理しきれない取引量を、どうやって処理していくのか?
この問題を解決するために、様々な解決方法が提案され、そこに、ビットコインの開発チーム、ビットコインのマイニング(取引の承認をし報酬を獲得)をしている人たち、取引所等のサービス提供者たち、そしてユーザーなど実に多くの思惑が関係しているわけですね。

ビットコインのハードフォークって何?

取引の処理の問題に対して、たくさんある解決方法の中で、今まで通りのビットコインのシステムを使えるものと、システムが大きく変わり別物として扱われるようになるものがあるわけです。
この「別物」が生まれてしまうときに、ビットコインの「ハードフォーク」が起こるわけですね。

2017年8月に起こったのは何?

世間を大きく賑わせた、2017年8月の分裂問題で、一旦の落ち着きを見せたビットコインのハードフォーク問題。
これで解決したと思われている方も多いかと思いますが、段階的に解決をしていく上での1段階が終わったにすぎません。

2017年8月あたりに採用された「Segwit2x」と呼ばれるプランは、大きく分けて2段階に分けることができます。
①(8月)まずは取引を処理するときのデータ容量を少なくする方法である「Segwit」導入
②(11月)処理するためのデータ格納容量(ブロック)サイズを大きくする

2017年8月に起こったことは、この1段階目のシステム変更で、ハードフォークすることなく取引の処理能力が上がったわけです。

ハードフォークで生まれたビットコインキャッシュは何だったの?

ここまで読んで気付いた方もいるかと思いますが、ハードフォークして生まれたビットコインキャッシュって何だったのか。
これは、「Segwit2x」と呼ばれるプランと別問題と捉える方が分かりやすいと思います。
単純に、ビットコインの弱点を克服したビットコインキャッシュという名前のコインが生まれたと考えてもらって良いかと。
ビットコインキャッシュは、ビットコインが持つ同じ履歴を保有しているため、ハードフォークが起こった時点でのビットコインの枚数と同じ枚数がビットコインキャッシュとして生まれました。
本体と同じ記憶を持った、クローンが作られたと考えると良いでしょう。
クローンが作られた後は、本体とクローンは別の人生(記憶)を歩んでいきます。
なので、本体であるビットコイン(BTC)と、クローンであるビットコインキャッシュ(BCC,BCH)は別のコインとして取り扱われているということですね。

今後、ビットコインハードフォークで何が起こるのか?

2つのハードフォークの違いは何?ビットコインゴールドと「Segwit2x」

10月25日に起こるハードフォーク(ビットコインゴールド)は別問題

今、結構話題になっている10月24日※に「ビットコインゴールド(BTG)」というコインが生まれる!というお話し。
これも、ビットコインキャッシュができた時と同じように考えると良いと思います。
本体であるビットコイン(BTC)を元に、またクローンが作られるのです。
その為、10月24日※時点でビットコイン(BTC)を保有している人は、その時持っているビットコインの枚数と同じ枚数のビットコインゴールド(BTG)がもらえる予定です。
(※10/25 追記)上記予定してた付与枚数の決定基準日は10月24日 に前倒しになりました。(491,406ヶ目のブロック生成時)
※どの取引所で保有するのか、どのウォレットで保有するのかによって状況が変わりますので、お気を付けください。
※もらえたビットコインゴールド(BTG)の価格がどうなるかは誰にも分かりません。単純に資産が増える!と考えるのは危険です。

ビットコインゴールド(BTG)の特徴は?

このビットコインゴールド(BTG)も、ビットコインの弱点を補う特徴を持っています。
大きな特徴としては、ビットコインのマイニング(取引の承認をし報酬を獲得)において、「GPUマイニング」ができるようになるというところです。
今まで、ビットコインのマイニングには、マイニング専用マシン「ASIC」という集積回路を用いたマシンが使われていました。
このマシンが高価なので、みんながみんなビットコインのマイニングに参加できるわけではなかったのですが、この「GPUマイニング」は高性能PCに搭載されていることがある「グラフィックボード」を使ってマイニングに参加できます。
もっとマイニングに参加できる幅を広げようという考え方が特徴になっています。

いよいよ本題のハードフォーク問題「Segwit2x」の2段階目のお話し

今回、問題となっているハードフォーク問題は、2段階目のブロックサイズを大きくするというシステム変更ですね。
1段階目の時は、ハードフォークが起きない変更だったのに対し、2段階目のシステム変更はハードフォークが起こる形になるわけです。
このシステム変更は11月19日辺りで起こるとされていますが、このタイミングは多少前後します。
⇒「ハードフォークまでのカウントダウンはコチラを参照ください

元祖ビットコインと新しいコインを区別する「リプレイプロテクション」とは

このハードフォークで新たにできるコインを、仮に「ビットコイン2x」と呼ぶことにしましょう。
この「ビットコイン2x」が「ビットコインゴールド(BTG)」や「ビットコインキャッシュ(BCC,BCH)」とどこが違うのか。
大きく異なるのは「リプレイプロテクション」という仕組みの違いです。
「リプレイプロテクション」は簡単に言うと、本体のビットコインと別れたクローンのビットコインを区別するための仕組み。
「ビットコインゴールド(BTG)」や「ビットコインキャッシュ(BCC,BCH)」は、しっかりと区別がされています。
本体とクローンがはっきりと分かれている為、認識することができるということですね。

「ビットコイン2x(仮称)」のリプレイプロテクションのイメージ

「ビットコイン2x」の場合、「リプレイプロテクション」の仕組みがちょっと違います。
勝手に区別されるわけではなく、『ひと手間加えて』分離する必要があるということらしいのです。
解釈が間違っているかもしれませんが、クローンができるというよりも、本体がクローンスーツを着ているイメージ??
(分かりにくい例えで申し訳ありません)

「ビットコイン2x」をそのまま使用する分にはいいのですが、「元祖ビットコイン」を使用する前には『取り出すためのひと手間』が必要なのです。
具体的な方法としては、〔3Bit1xA4apyzgmFNT2k8Pvnd6zb6TnwcTi〕というアドレスに少量の送金をすることで、元祖ビットコインを有効化するということです。
このアドレスも本当なのかどうかはっきりとは分かりませんので、まだ送金はしないでくださいね。
こんな面倒くさいこと、誰もしたくないですし、狙いとして元祖ビットコインを消滅させようとする意図も見え隠れします。

今、表面化している情報が11月19日までに変更される可能性もありますし、現時点では判断できず、事の成り行きをしっかりと見ておく必要がありそうです。

ユーザーとしてどう対策していくのか

ビットコインゴールド(BTG)ハードフォークへの対策

10月24日※時点のビットコインの保有量に応じて、ビットコインゴールドが付与されるということで、より多くビットコインゴールドをもらうために、今のうちにビットコインを大量に保有しようという動きがあります。
(※10/25 追記)上記予定してた付与枚数の決定基準日は10月24日 に前倒しになりました。(491,406ヶ目のブロック生成時)
ここ数日のビットコイン価格上昇に影響しているとも言われていますね。
最終的に資産が増えるか増えないかは何とも言えませんが、ビットコインゴールドをもらう為には、どこでビットコインを保有するかをしっかりと考えましょう。
例えば、取引所に預けたままにする場合は、その取引所が新しくできたビットコインゴールドを扱うのか、扱わないのか。どのように付与されるかを調べる必要があります。
ウォレットに保管しておく場合も同様に、そのウォレットがビットコインゴールドをどのように処理するのかを調べる必要があります。
そもそも取扱い価値がないと判断される場合もありますので、ご注意を。

「Segwit2x」ハードフォークへの対策

現時点で「こうすればいい」という答えがないのが現状です。
できることは、「Segwit2x」ハードフォークが今後どのように処理されるのか、新しい情報を取り入れていくということです。
そして、実際に起こった時にどうすれば、両方の資産を守ることができるのか、安全な環境を整えておくということですね。
一旦、ビットコインを手放して、他の仮想通貨や円に移しておくというのも一つの手かもしれませんね。

今回のハードフォーク問題で新しい情報が入りましたら、また記事を更新していきたいと思います。
ただ、かなりシビアな問題ですので、他の情報も照らし合わせて、ご判断くださいね。

⇒「新しいニュースはコチラのページに更新していきます