2017年8月1日、ビットコインのハードフォークによって生まれたビットコインキャッシュ。
様々な憶測が飛び交う仮想通貨業界ですが、決済の手段としてどの仮想通貨が
スタンダードになっていくのかは、誰もが注目している話題でしょう。
ビットコインの次に可能性がある仮想通貨のひとつがビットコインキャッシュ(BCH)です。
ここでは、現在のビットコインキャッシュ(BCH)の状況と今後について解説します。
⇒「ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴や仕組みについてはこちら」
ビットコインキャッシュ(BCH)の現在の状況は?
ビットコインキャッシュ(BCH)の今後の予想の前に、現在の状況をまとめてみます。
ビットコインがハードフォークをした直後に関しては、日本国内の注目度としては
そこまで大きなものではなかった印象があります。
ですが仮想通貨業界は移り変わりが早く、現在の状況は大きく変わっています。
仮想通貨取引所における基軸通貨としての役割
2017年12月に、イギリスの「CoinEX」という取引所が誕生しました。
この取引所が話題になったのは、基軸通貨をビットコインキャッシュにした為です。
「CoinEX」だけではなく、「OKEX」もビットコインキャッシュ(BCH)建てでの
アルトコインの販売を始めました。
基軸通貨とは何か?
仮想通貨の取引所における基軸通貨とはなんでしょうか。
日本国内の仮想通貨取引所を利用する際、ほとんどの方は日本円を入金し、
入金した「円」でビットコインなどを購入していると思います。
この場合、基軸通貨は「円」となりますね。
ですが、海外の場合は、多くの取引所が「ビットコイン」を基軸通貨としています。
つまり、ビットコイン以外のアルトコインを購入する場合は、
まず基軸通貨であるビットコインを購入し、そのビットコインを使って
アルトコインを購入するという流れになります。
ビットコインの価格上昇と成長を支えた一つの要因として、
取引所の基軸通貨としての立ち位置を築いたことが大きく影響しているでしょう。
ここで問題となったのは、ビットコインの取引が膨大なものとなり、
承認時間の遅れと、手数料の高騰が起こってしまった事です。
これにより、取引所や決済サービスを導入している企業やグループが
頭を悩ませることとなります。
そこで注目を集めたのがビットコインキャッシュ(BCH)です。
ビットコインに比べて、送金が早いことと手数料が格段に安いことが評価され
ビットコインキャッシュを基軸通貨とする取引所が誕生したのです。
アメリカ最大の取引所「Coinbase」への上場
仮想通貨取引所の中でもユーザー数が1,000万人を超えるアメリカ最大の
取引所である「Coinbase」がビットコインキャッシュ(BCH)の取扱いを
始めたのも大きなニュースとなりました。
ビットコインキャッシュ(BCH)を扱う取引所はたくさんありますが、
「Coinbase」はそれまで「BTC」「ETH」「LTC」の3種類しか扱っておらず、
上場基準がかなり厳しい取引所として有名でした。
その取引所が、4つ目の仮想通貨としてビットコインキャッシュ(BCH)が
選ばれたということは、信頼度をあげることに繋がります。
ウォレット・決済サービスのbitpayがBCHに対応
ビットコインのウォレット・決済サービスとして有名な「bitpay」でも
ビットコインキャッシュ(BCH)の対応がはじまりました。
ユーザー数の多いビットコインウォレットで管理できるようになれば、
ビットコインキャッシュ(BCH)ホルダーも増えるでしょう。
また「bitpay」は、決済管理会社の大手ですから、決済手段として
ビットコインキャッシュ(BCH)を導入するところも増えてきています。
BCHの今後はどうなる?その将来性を予想
現在においても仮想通貨業界の中で存在感のあるビットコインキャッシュですが、
今後の動き、そしてその将来性はどうでしょうか。
単純に話題があるというだけではなく、取引所の基軸通貨となっていることや
決済の手段として選択されていることは無視できませんね。
SBIグループもビットコインキャッシュ(BCH)を支持
2018年に取引所をオープンさせる予定のSBIグループですが、
この企業はビットコインキャッシュ(BCH)のマイニングにも参戦しており、
早い段階からビットコインキャッシュを支持しています。
SBIグループと言えば「リップル」が思い浮かびますが、仮想通貨業界に
かなり積極的に参戦している企業です。
こうした影響力のある企業が推している通貨ということも覚えておきましょう。
「Bitcoin.com」のロジャー・バーもBCH推しの発言
「Bitcoin.com」のCEOで、『ビットコイン・ジーザス(救世主)』と呼ばれる
ロジャー・バーは、ビットコインキャッシュがビットコインに代わるものとなると
様々なメディアで発言しています。
持っているビットコインをすべて売り、多額の資金をビットコインキャッシュに
投じているという話も有名ですね。
ビットコインキャッシュはビットコインを超えるか?
ビットコインキャッシュ(BCH)がビットコイン(BTC)を超えるという意見も
たくさん見られますが、実際にどうなるかは誰にもわかりません。
ビットコインも送金時間や手数料の問題を解決していくために、
「ライトニングネットワーク」という技術が開発されています。
現時点では「ライトニングネットワーク」は実験段階であり、
それがスタンダードになっていくのには時間がかかりそうです。
ビットコインキャッシュ(BCH)は、既に決済システムとして導入できる段階で
それがどれくらいのスピードで広まっていくのかという点が注目されています。
それぞれの通貨として共に成長していくのか、立場が逆転してしまうのか。
どちらにしても、ビットコインキャッシュ(BCH)が仮想通貨業界の中で
多くの人に認知されており、決済の手段として認められつつあることは
事実ですので、将来性は十分にあると言えるでしょう。
ビットコインキャッシュ(BCH)が購入できるおすすめの取引所
今後の将来性も十分に期待できるビットコインキャッシュ(BCH)ですが、
日本国内の取引所のほとんどが取り扱っている仮想通貨なので、
購入する上ではあまり悩む必要はありません。
ここでは、ビットコインキャッシュ(BCH)をお得に購入することができる
おすすめの取引所を2つ紹介します。
アジアを中心に事業展開を進め、海外で培った資本金の多さと流動性の高いトレードができる安定した取引所です。
本社が日本に移動したことから国内取引所として扱われており、金融庁の認可も受けています。
最大の特徴は取り扱い通貨をすべて「取引形式」で購入できるので、他の取引所よりも安く買える可能性が高くなります。
こういった特徴があるがゆえに、仮想通貨に慣れてきた方、中級者以上の方が多い印象。
ビットコインキャッシュ(BCH)を購入できる取引所は他にもたくさんあります。
仮想通貨の取引所選びに悩んでいる方も多いのでは?
取引所を選ぶ上で大事な6つのポイントで比較・検証した
『国内の仮想通貨取引所のおすすめランキング』を参考になさってください。
ビットコインキャッシュ(BCH)のおすすめウォレット
ほとんどの取引所でビットコインキャッシュ(BCH)の購入が可能ですが、
取引所にそのまま置いておくのはあまりおすすめしません。
仮想通貨は完全に自己責任のお金ですから、自分で管理できるように
ウォレット(電子財布)に保管することをおすすめします。
※近年、仮想通貨の取引所における不正送金・ハッキング被害が頻発しています。
ウォレットには、種類がたくさんあります。
比較的安全に管理できるウォレットとしては、「ハードウォレット」がおすすめです。
おすすめの理由1┃完全オフラインで保管できセキュリティが高い!
Ledger Nano Sは『ハードウォレット』なので、セキュリティ上かなり安全なタイプです。
PCやタブレットに接続して使うタイプのデバイスなので、使用しないときは
インターネットに完全に繋がっていない状態で、安全な場所に保管できます。
デバイスが壊れてしまっても、設定時に書き留めた復元フレーズを用いて
手順通りにすれば、仮想通貨の保有データをすべて復元することができます。
おすすめの理由2┃数種類の仮想通貨を保管・管理できる
ウォレットは基本的に1つの通貨専用であることが多いですが、
「Ledger Nano S」は複数の仮想通貨を1つの端末で管理することができます。
ハードウォレットは他にもありますが、日本で人気がある仮想通貨
リップル(XRP)を管理できるハードウォレットとしても有名です。
アルトコインを数種類持っている方は持っておきたいウォレットですね。
ここで紹介したウォレット以外でもビットコインキャッシュ(BCH)を保管できます。
数ある中でもおすすめの5つのビットコインキャッシュウォレットを紹介します!
⇒「ビットコインキャッシュ(BCH)のおすすめウォレット5選!はこちら」