2018年6月18日（記事執筆日）に仮想通貨取引所のコインチェックでは、匿名通貨を含む4種類の仮想通貨の取扱いが廃止されます。
この取扱い廃止に伴い、以下の4種類の通貨は強制売却され日本円に換金されると、コインチェックのブログにて発表されています。
※コインチェック「一部仮想通貨の取り扱い廃止のお知らせ」（公式ブログ）
コインチェックユーザーの方で、下記の通貨を保有している場合は注意しましょう。
・ジーキャッシュ（ZEC）
・ダッシュ（DASH）
・モネロ（XMR）
・オーガー（Augur）
上記4つの仮想通貨の取扱い廃止理由に関してはこちらの記事をご参照ください。
取扱い廃止に伴うコインチェックの対応詳細
今回廃止される4つの通貨のうち3つの通貨は「匿名性の高い仮想通貨」として知られており、その特性上マネーロンダリング等に悪用される可能性があるなどの理由で、日本国内での取り扱いが認められていませんでした。
その為コインチェックは金融庁への登録が済んでおらず、「みなし業者」として運営されていましたが、ネムの不正流出事件を受けてからの流れの中で、マネックスグループの傘下に入り、4つの仮想通貨の取扱い廃止を決定しました。
この件に関しては以前からアナウンスされていましたが、記事執筆時点の本日（6/18)強制的に売却が行われ、日本円に換金されるとのことです。
仮想通貨として保有しておきたい人は6月18日中に何らかの対処が必要
コインチェックに口座を開設し上記の4通貨を保有している方の中で対処が必要となるのは、「廃止になる仮想通貨を保有しておきたい方」です。
強制売却された場合、自身の口座には日本円に換金され反映されるため、資産を失うということにはなりません。
ですが、例えば「ジーキャッシュ（ZEC）を持っているが、今の価格では売却したくない」と考えておられる方は、強制売却が行われる前にジーキャッシュ（ZEC）をウォレット等に移しておく必要があります。
日本円に換金されても別に構わないという方は、特に何もする必要はないかと思います。
各通貨の送金処理が集中し遅延が発生する恐れ
この強制売却に伴い、多くのユーザーが各仮想通貨を送金申請する可能性があり、コインチェック内での処理が遅延する恐れがあります。
コインチェックのTwitterでは、「6/18までに行った送金申請に関しては、遅延する可能性があるがキャンセル等をせず送金が完了するまで待つ」よう注意喚起されています。
【XMRの送金遅延について】
現在XMRの送金遅延が継続して発生しております。6/18 23:59までの送金申請については順次送金を行ってまいりますため、キャンセルを行わず、送金が完了するまでお待ち下さい。また、送金申請はお早めにお手続き下さいますようお願い申し上げます。https://t.co/HcVZdtkFdb— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2018年6月15日
コインチェックユーザーでない方も注意が必要
これら4つの仮想通貨をコインチェック以外の取引所やウォレットで保有している方も、ある程度注意が必要です。
強制売却が行われることで、売り圧力が強くなる可能性があるため、価格変動に影響があることも懸念されています。
コインチェックからは事前にアナウンスがされており、強制売却が行われる対象者人数と仮想通貨の量は少ないと考えれていますが、はっきりとした人数・通貨量は定かではありません。
関係する通貨を保有している方は、各通貨の相場に注意を払っていた方が良さそうです。
それぞれの通貨に対応しているウォレットや取引所に移そう
コインチェックから上記4つの通貨を送金したい方は、なるべく早めにウォレットなどに移しておくようにしましょう。
恐らく送金処理にはある程度時間がかかることが予測されますし、問い合わせも繋がりにくくなる可能性があります。
セキュリティ上安全なのは「ハードウェアウォレット」に移すことがおすすめですが、持っていないという方も多いと思います。
その場合は、デスクトップウォレットやモバイルウォレットを作成し移したり、海外の取引所に一旦移しておくのも有効な手段となります。
4つの仮想通貨それぞれの特徴やおすすめウォレットを下記のページにて紹介していますので、チェックしておきましょう。
